当院の理事長・近藤は大学病院の口腔外科にて高度な外科処置が必要な癌の患者さんを含め、数多くの患者さんの診療にあたってまいりました。
この経験を活かし、一般診療所では敬遠されがちな親知らずの診断、治療に積極的に取り組んでおります。
精神的ストレスや、環境の変化、寝不足などが原因の、免疫抵抗力の低下により出現します。
ウィルスが原因でおこる口内炎で、主に小児に現れる、ヘルペス性口内炎(単純疱疹)や、ヘルパンギーナ、手足口病、また、成人にみられる、口唇(単純疱疹)や帯状疱疹などがあります。
真菌の1つである、Candida albicansによる感染症で、宿主の免疫抵抗力が低下したときに発症する、日和見感染菌です。
入れ歯や矯正器具などがあたってできる傷に細菌などが感染しておこる口内炎です。口の粘膜が赤く腫れたり、水泡ができたりします。
自覚症状 | 形状 | 辺縁 | 出血性 | リンパ | その他 | |
---|---|---|---|---|---|---|
アフタ | 強い接触時の痛み | 円形・類円形 | 明瞭・周辺赤い | なし | 腫脹なし | 再発を繰り返す |
口腔癌 | 腫れ・痛み | 不定、カリフラワー状に隆起 | 健常粘膜より隆起、硬い | 易出血性 | 無痛性腫脹 | 消えない |
カタル | 軽い接触時の痛み | 不定、陥凹 | 不規則・周辺赤い | なし | 腫脹なし | 原因物の除去で消える |
【アフタ】
【口腔癌】
好発年齢 | 好発部位 | 症状 | 全身症状 | 原因ウィルス | |
---|---|---|---|---|---|
ヘルペス性歯肉口内炎 | 小児 | 口腔粘膜・唇 | 多発性の潰瘍 | + | 単純疱疹ウィルス |
口唇ヘルペス | 成人 | 唇 | 小水疱 | - | 単純疱疹ウィルス |
水痘 | 小児 | 舌・硬口蓋頬粘膜 | 独立した潰瘍 | + | 水痘・帯状疱疹ウィルス |
帯状疱疹 | 成人 | 片側性 | 時々びらん潰瘍 | + | 水痘・帯状疱疹ウィルス |
ヘルパンギーナ | 小児成人 | 口蓋~咽頭 | 多発性の小水疱 | - | コクサッキーエコー他 |
手足口病 | 小児 | 頬粘膜・舌口唇 | 独立した潰瘍 | - | コクサッキーA16エンテロウィルス |
【口唇ヘルペス】
【帯状疱疹】
*帯状疱疹の原因ウィルスは水痘・帯状疱疹ウィルスで、水痘の原因ウィルスです。すなわち水痘は初感染像で、帯状疱疹は再感染像です。
好発年齢 | 白斑の除去 | 上皮の角化 | 好発部位 | |
---|---|---|---|---|
カンジタ症 | 免疫抵抗力が低下した人 | 可能 | 非角化 | + |
扁平苔癬 | 中高年者 | 不可能 | 角化 | 頬粘膜 |
白板症 | 40~70代 | 不可能 | 角化 | 歯肉・頬粘膜・舌 |
地図状舌 | 小児・女性 | 不可能 | 角化 | 舌表面 |
【カンジタ症】
【扁平苔癬】
【白板症】
【地図状舌】
白板症はWHOのいわゆる前癌病変の一つとされています。
悪性化の頻度は、0.1~17.5%といわれています。部位別では舌が多く、紅斑と白斑の混在型や潰瘍型で多くみられます。
また、5年以上病変が存在するものや1センチ以上の大きさのもので、癌化傾向が高いといわれています。
少しでも気になる方は、早めの受診をお勧めします。
口腔癌について詳しく見る口内炎という名称には、アフタから悪性腫瘍までが含まれ、症状名に近い疾患です。
心配な場合は、まず歯科医院に受診し、自分がどの状態であるかを確認することをお勧めします。